今回から新しい内容に入っていきます!第5章:平面図形です。
まずは図形のルールを一つ一つ確認をしていきたいと思います。
5-0 図形のルール
直線と線分
2点A,Bを両端とするまっすぐな線のことを、線分ABと呼びます。
2点A,Bを通るまっすぐな線のことを、直線ABと呼びます。
角の表し方
角を表すときは∠という記号を使います。
図のような角Aを表したいときは∠Aと表すことができます。
しかし、ほとんどの場合は、∠BACのように、B→A→Cの時にできる角というように書くことが一般的です。
多角形の表し方
3点A,B,Cを頂点とする三角形を書くときは、頂点がA→B→Cの順番で結べば出来るので、△ABCと表すことができます。
このとき、逆回りに△ACBとしてもOKです。
四角形になっても同じです。頂点がA→B→C→Dの順番で結べば出来るので、四角形ABCDと表します。もちろん四角形ADCBでもOKです。
このように、多角形は頂点を結ぶとその図形が書けるように表現していけばOKです。
平行と垂直
2つの直線が交わらない状態の時、2つの直線が平行であると言います。
この時はl//mというように表します。
2つの直線が直角に交わっているとき、2つの直線が垂直であるといいます。
この時はl⊥mというように表します。
中点と垂直二等分線
線分ABの真ん中の点を線分ABの中点といいます。
また、線分ABの中点を通り、線分ABに垂直な直線を、線分ABの垂直二等分線という。
これで準備は終了です!次章から本格的に平面図形を学んでいきます。
5-1 図形の移動
図形の移動には次の3種類があります。
①平行移動
一定の方向に一定の距離だけスライドさせる移動。
②対称移動
1つの直線を折り目として、パタンと折り返す移動。その直線を対称の軸と言います。
③回転移動
1つの点を中心にして、一定の角度だけ回転させる移動。中心の点を回転の中心と言います。
それぞれどんな移動かは、例題を見ながらやっていきましょう。
例題1 平行移動
次の図の△ABCを、点Aが点A’の位置にくるように平行移動してできる△A’B’C’をかけ、
まずは平行移動ですね。書き方の手順を紹介します。
- まず、点Aと点A’を結びます。
- 次に、点Bを通りAA’に平行な直線と、点Cを通りAA’に平行な直線を引きます。
- AA’の長さをものさしで測って、BB’、CC’がAA’と同じ長さになるように点B’と点C’をとり、3点A’、B’、C’を結びます。
例題2 対称移動
次の図の△ABCを、直線lを対称の軸として対称移動してできる△A’B’C’をかけ。
次は対称移動ですね。書き方の手順を紹介します。
- 三角定規の片方をlにそって置き、もう片方の直角の部分をあてて点Aの通る直線を引きます。
- 三角定規をスライドさせると、点C、Bを通る直線を引けます。
- その半直線がを伸ばして、lに対しての距離が等しくなる点A’、B’、C’として結びます。
例題3 回転移動
次の図の△ABCを、点Oを回転の中心として時計回りに90°回転移動させてできる△A’B’C’をかけ。
最後には回転移動ですね。書き方の手順を紹介します。
- まず、点Oを中心に半径OAの円をかきます。
- 次に、分度器で∠AOA’=90°となる点A’をとります。
- 同様のことを点Bと点Cに対しても行い、点B’と点C’をとり、3点A’、B’、C’を結びます。
確認問題67
次の図の△ABCを、点Oを回転の中心として時計回りに120°回転移動させてできる△A’B’C’をかけ。
いかがでしたでしょうか?
次回は「正三角形・正六角形の作図と垂線の作図」を学んでいきます!
それでは、また次回でお会いしましょう( ^_^)/~~~
コメント