1−9 項数の多い掛け算
前回、同じ符号なら+に、違う符号ならーになると学びましたね。
これは掛け算の項数が増えても同じです。
(負の数)×(負の数)×(負の数)は(正の数)×(負の数)で、最終的に負の数になります。
(負の数)×(負の数)×(負の数)×(負の数)は(正の数)×(正の数)で、最終的に正の数になります。
つまり、ーの数が、奇数ならーに、偶数なら+になるということです。
早速例題で確認しましょう!
例題9
$(-3)\times(+2)\times(-5)\times(-1)$を計算せよ。
まず符号から考えると、ーの数は3個あるので、奇数です。よって、符号はーになる。
ということがわかります。残りは数字を計算すると、答えは$-30$になります。
※$2\times5$を先に計算すると、簡単です。
それでは、確認問題を解きましょう。
確認問題20 次の計算をせよ。
(1)$(+7)\times(-1)\times(-4)\times(+2)\times(-3)$
(2)$(-\frac{2}{5})\times(+\frac{3}{7})\times(-10)\times(+\frac{1}{3})$
1−10 累乗
3を2回掛けたもののことを、3の2乗と読み、累乗と呼びます。
表し方は数字の右上に掛ける回数をつけ、指数と呼びます。
$3\times3=3^2=9$
累乗の問題は中学校1年生の最初の中間テストのポイントになるので、しっかり例題で確認しましょう!
例題10 次の計算をせよ。
(1)$-7^2$ (2)$(-7)^2$ (3)$\frac{2^3}{5}$ (4)$(\frac{2}{5})^3$
(1)と(2)はよく出てくるので、一緒に解説します。
この二つの違いは、二乗する範囲です。
(1)$-7^2=-(7\times7)=-49$
(2)$(-7)^2=(-7)\times(-7)=49$
つまり、(1)は「7」だけを、(2)は「(−7)」全体を二乗しているということです。
(3)$\frac{2^3}{5}=\frac{2\times2\times2}{5}=\frac{8}{5}$
(4)$(\frac{2}{5})^3=\frac{2}{5}\times\frac{2}{5}\times\frac{2}{5}=\frac{8}{125}$
となりますね。最後に確認問題で仕上げです。
確認問題21 次の計算をせよ。
(1)$(-4)^2$ (2)$-(\frac{2}{9})^2$
いかがでしたでしょうか?
次回は逆数と割り算を学んでいきます!
それでは、また次回でお会いしましょう( ^_^)/~~~
確認問題の答え
確認問題20
(1)$-168$
(2)$+\frac{4}{7}$
確認問題21
(1)$16$
(2)$-\frac{4}{81}$
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