日本語の文法

前回は日本語の音節について学んでいきました。
今回は日本語の文法について、具体的に6つの特徴を学んでいきたいと思います。

1-5 日本語の文法の特徴

主語の省略が可能

日本語では、すでに述べられた内容など、場面や文脈によってあえて述べなくてもわかりきっている内容が主語になる場合、それは省略されることが多いです。

語順の自由度が高い

日本語では語と語の関係は助詞で示されるので、語順は比較的に自由にできます。

(例)姉は、雑誌を読んでいる。/雑誌を、姉は読んでいる。

語と語を結ぶ付属語

(例)話し/たかっ/た/の/だ

この文は動詞「話す」の活用形である自立語に、付属語の助詞・助動詞が付いています。このように付属語があたかも接着剤のような働きをして、自立語に次々と付いたり、ほかの語と語を付けたりして全体で意味を表す言語を、膠着語(こうちゃくご)と言います。
逆に単語同士が互いに影響しあい文法的な関係を示す言語を、屈折語(くっせつご)といいます。

文末決定性

(例)私は最終バスに間に合った。/私は最終バスに間に合わなかった。

この二つの文は相反する内容を表していますが、それは文末まで読んで、初めて理解できます。日本語では、文の根本的な内容を表す語(述語)は文末にくるのです。そのため、あまりに長い文は、意味をとらえにくくなってしまいます。

敬語の発達

日本語は、相手によって言葉を変える、様々な敬語のしくみが発達しています。

その他、英語など多言語との比較で相対的にいえること

①人称代名詞の数が多い
②時制の区別が厳密ではない
③話し手の性別や年齢などによって、言葉遣いに違いが生じることがある

さて、今回も確認問題を解いて終わりにしましょう。

確認問題

次の文を(1)(2)の指示に従って書き直しなさい。
朝食を食べる。
(1)過去の文
(2)否定文

いかがでしたでしょうか?
次回は方言と共通語について学んでいきます。
それでは、またお会いしましょう!

確認問題の答え

(1)朝食を食べた。
(2)朝食を食べない。

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