前回は「反比例のグラフ」について勉強していきました。
今回で第4章は終了です!集大成の文章問題に挑戦しましょう!
4-10 比例の文章問題
例題11
毎分70mの速さで歩くとx分かかる道を、毎分ymで自転車で走ると21分で着く。この関係が常に成り立つとき、次の問いに答えよ。
(1)yをxを使って表せ。
(2)この道を歩くと1時間かかる場合、自転車の速さは毎分何mになるか。
(3)この道を毎分170mで自転車で走った場合、歩くのに何分かかるか。
さて、問題を解いていきましょう!
「方程式の文章題」で文章題のコツは紹介しましたね。不安な方は復習しておきましょう。
(1)まずは等式を作っていきましょう。今回の場合、歩いたとしても、自転車に乗ったとしても『距離』は絶対に変わりませんね。
これを軸に、等式を立てると
歩いた距離は$70 \times x=70x(m)$
自転車に乗った距離は$y \times 21=21y(m)$
となります。この二つが等しくなるので
$21y=70x$
$y=\frac{70}{21}x=\frac{10}{3}x$となります。
(2)1時間なので、60分ですね。(1)で求めた式に$x=60$を代入すればOKです。
$y=\frac{10}{3}x=\frac{10}{3} \times 60=200$
よって、毎分200mが答えとなります。
(3)今回は(1)で求めた式に$y=170$を代入すればOKです。
$170=\frac{10}{3}x$
$x=170 \times \frac{3}{10}=51$
よって、51分が答えとなります。
式さえ立てれれば、代入で簡単に解けるのが比例・反比例の文章題の特徴です。
確認問題に挑戦しましょう!
確認問題65
ある機械は、ガソリン4Lで78分動く。次の問いに答えよ。
(1)ガソリンの量をxL、動く時間をy分としたときのxとyの関係式を求めよ。
(2)ガソリン6Lで何分間動くか。
(3)1時間動かすには、ガソリンが何L必要か。
4-11 反比例の文章題
例題12
大量の米を5人で分けると1人あたり18kgになる。同じ量の米をx人で分けると1人あたりykgになる。次の問いに答えよ。
(1)yをxを使って表せ。
(2)12人で分けると1人あたり何kgになるか。
(3)1人あたり15kgになるとすると何人で分けたことになるか。
(1)米の量は変わらないので、等式を立てます。
$5 \times 18=x \times y$
$y=\frac{90}{x}$
(2)比例の時と同じように代入をすればよいだけです。$x=12$を代入します。
$y=\frac{90}{12}=\frac{15}{2}=7.5(kg)$
(3)今度は$y=15$の代入します。
$15=\frac{90}{x}$
$x=\frac{90}{15}=6(人)$
それでは確認問題を解いて第4章を終えましょう!
確認問題66
歯の数がxの歯車Aと歯の数が28の歯車Bがかみ合っている。歯車Aが毎分y回転すると、歯車Bが9回転する。次の問いに答えよ。
(1)yをxを使って表せ。
(2)歯車Aの歯の数が12ならば、歯車Aは毎分何回転するか。
(3)歯車Aが毎分7回転するならば、歯車Aの歯の数はいくつか。
いかがでしたでしょうか?
次回より第5章の平面図形に入ります。まずは「図形のルールと移動について」を学んでいきます!
それでは、また次回でお会いしましょう( ^_^)/~~~
確認問題の答え
確認問題65
(1)$y=\frac{39}{2}x$
(2)$117分$
(3)$\frac{40}{13}(L)$
確認問題66
(1)$y=\frac{252}{x}$
(2)$21(回転)$
(3)$36個$
コメント